- 「隣人愛」に教えられた、人と人との繋がりの大切さ
- 進学コース3年黒田 莉央さん 浜松市立高台中学校 出身
- 宗教の授業では、聖書を読んで自らの生活や人生を省みたり、クリスマスなどの行事について調べたことが印象的でした。また「隣人愛」を学んだことで、改めて人と人との繋がりについて考えるようになりました。末広会の活動を通してより相手のことを考えて行動できるようになり、例えば困っている人がいた時に、何に困っているかを見極めて、先の事を考えて行動することで、より早く問題解決ができるようになりました。
浜松聖星高等学校ではボランティア活動が盛んです。
その中心となっているのが末広会です。まだ、ボランティアという言葉が一般的ではなかった50年前から、学校の内外で活動してきました。現在は、障害者施設や老人ホームを訪問して活動する3つの班と、近隣の病院の清掃活動と校内でのエコロジー活動を行う班の4つのグループが定期的に活動しています。お手伝いさせていただけることに感謝する「愛と奉仕」の精神が末広会のモットーです。
みんなが幸福にならなければ、私も幸福になれない。
誰でも人間として幸福に生きることができるように、より良い社会を築くために、自分にできることをする。
互いに助け合うことを大切にし、活動させていただくことは自分の学びであると感謝する。
本校のボランティア活動は、学校創立の年、昭和31年の児童養護施設慰問から始まっています。施設訪問や被災地への救援物資の送付、海外への日本の本を送る活動など、生徒会の中でさまざまな活動が展開され、昭和43年、本校のボランティア活動の中心となる「末広会」が誕生しました。子羊学園班、蜆塚遺跡清掃班、ブラジルへ本を送る会、校内外奉仕班の4つのグループが独自の定期的活動を行うほか、募金活動、緊急災害時の援助、困難な状況の下で助けを必要としている人々へ支援などを生徒会と協力して全校に呼びかけ、自由参加の活動の推進役を努めてきました。
60年余りにおよぶボランティアの伝統は現在の生徒にも引き継がれています。毎年3月に西遠獣医師会が実施する補助犬健康診断のお手伝いボランティアには毎回多くの生徒が名乗りを上げてくれます。グローバルイシュー研究部が、教会の行うホームレスの人たちのための炊き出しをお手伝いしたり衣類やタオルを校内で集めて届けたり、情報処理部が、ろう・難聴の子どもたち、外国につながる子どもたちの学習を支援する「やさしい字幕プロジェクト」に参加したり、とボランティアの裾野は次々に広がっています。