浜松聖星高等学校 浜松聖星高等学校

ABOUT SCHOOL

学校案内

ごあいさつ

「徳」を伝える教育

学校法人浜松海の星学院
理事長
北脇 保之

約3年間に及んだコロナ禍もようやく終息に向かいつつあります。この間学校活動にさまざまな制約がありましたが、感染状況が最も深刻だった時期にはリモート授業を徹底するなど、創意工夫によって乗り切ってきました。コロナ禍はマイナス面ばかりをもたらしたのではなく、ICTの活用によって学校と生徒や保護者のみなさまとの連絡が密になったことなどは大きな成果であり、今後ともこの成果を十分に活かしていきたいと考えています。
新年度には理数コースが新設され、特進コースおよび進学コースと合わせて3コースになりました。理数コース新設の目的は、現代社会が科学・技術の著しい発達によって大きな変貌を遂げつつある中で、科学技術の担い手を育てるという社会的要請に応えることにあります。理数コースをはじめとする理数教育、学校創立時から力を入れている国際教養教育、そしてキリスト教の世界観をもとにした心の教育を、明確に本校教育の3本柱と位置づけてまいります。
近年の世界および日本の状況を見ると、人間にとっての「徳」の重要性を痛感します。古来、洋の東西を問わず、教育の中心は人間に「徳」を身に着けさせることにありました。しかし、資本主義を中核とする近代化が進展する中で「徳」よりも利益の追求と競争が優先され、社会の健全性が傷つけられてきたことも否定できません。本校教育のバックボーンであるキリスト教では、人間的徳を「賢明」、「正義」、「勇気」、「節制」とし、神に対する徳(対神徳)を「信仰」、「希望」、「愛」とします。本校では、個人の幸福のためにも、社会の善の実現のためにも、徳を伝える教育をしてまいります。
北脇 保之
戦い

学校法人浜松海の星学院
学院長
髙橋 美智子

この3年間は、世界的に広がった新型コロナ対策に翻弄された日々でした。それは「命を守ることの戦い」でもありました。マスコミを通して一人また一人と亡くなっていく数を知るのは辛いことでした。そのような中で、地震や豪雨・旱ばつなどの自然災害も重なり各国が援助の手を差し伸べていました。そこでも、「命を守る戦い」がありました。地球上で紛争がなかったわけではありません。長く続いている戦争、内戦、新しく始まった戦争、人を殺すための戦いが繰り広げられています。一体、この矛盾は何でしょうか。これでいいのでしょうか。私たちは「戦争は悪」だと知っています。なぜなら、地球に住む生き物を破壊するからです。自分の周りから視野を広げていきましょう。人として動物の仲間として生物の部分として、繊細なこの地球をともに支えていきましょう。「戦争はしてはいけない」「戦争はしない」を思い続けましょう。「自分の命も人の命も守る戦い」をしましょう。皆さん、高校時代にあらゆることから学ぶことを会得してください。中学時代よりも自分や他の人を深く知ることができるでしょう。それは辛いことかもしれませんが大切な学びですから目を背けないでください。年齢があなたに耐える力を与えてくれます。自分の・人の矛盾にも向き合ってください。そして、「命を守ることの戦い」に参加できる準備の時としてください。
髙橋 美智子
未来を担う人材育成

学校法人浜松海の星学院
浜松聖星高等学校学
校長
重信 明利

21世紀に入り、すでに四半世紀が過ぎようとしています。1970年代初頭にアポロ計画が終了して以来50年間、人類は月はおろかどこの星にも足を踏み入れていません。私たちが子どものころ思い描いていたサイエンスフィクション、月や火星に人類が移住して生活するという光景は今もサイエンスフィクションのままです。宇宙に限らず、私たちは21世紀になれば日常的に自動車が空を飛んだり、海の中を潜ったりできるだろうと勝手に想像していました。一方、子どもの頃の21世紀の空想には地球温暖化もオゾン層破壊もプラスチックゴミが漂う海もありませんでした。結局、地球規模の環境破壊への対応に人類の英知が注がれるあまり、今日まで空想の実現まで手が回らなかったのかもしれません。しかし、そのような中でも飽くなき研究開発の結果、宇宙エレベーターや月面基地の建設など、あと一歩でその実現に至るところまで来ているものもあります。私たちは私たちの手で私たちが思い描いた21世紀の世界を実現できる人材を育成、世界に送り出したいと考えています。
重信 明利