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令和7年9月12日(金) 情報IIの授業に静岡大学情報学部名誉教授の岡田安功(おかだ やすのり)先生をお招きし、情報技術と人間社会との関係を考える「生成AIが変えるセキュリティの見方 講座」を行いました。
岡田先生は、法律の角度から情報学を長く研究されており、近年の生成AIの急速な発展が人間社会に及ぼす影響について、ご講義くださいました。
生徒達からは
・生成AIが普及する中で法律やガイドラインの観点から情報セキュリティについて考えることができ大変勉強になった。
・学問は既存の概念を仮説とし、常にそれを疑い続けることが重要だということがわかった。
・情報とはデータと解釈でできており、情報というより情報化という言葉のほうがしっくりくると聞いて納得した。
・情報の世界の言葉として日本語で定着している言葉の中には、日本語での語彙と英語での語彙のニュアンスの違いがあり、日本語が意味を正確に表しているとは限らないという話が興味深かった。
・アメリカやEUのAI規制や日本での法整備の変遷を学べたことで、セキュリティ概念は人間と社会の知的財産であるということがよくわかった。
・情報セキュリティは厳重にできるだけすればいいというものではなく、その対象に見合った適切なレベルの対策を見極めることが重要だと分かった。
などの感想がありました。
生徒達は生成AIは使えればいいというだけでなく、その奥にある世界中の歴史や倫理などの複雑な関係と人類の知の取り扱い方について考えなければならない時であることを学びました。